大判カメラ写真教室 第2回


大判カメラの魅力


四角くて蛇腹のついたカメラ…それが大判カメラです。
前回お話した画面サイズの4×5インチ判、6×12cm判などの大きな画面サイズでの撮影ができます。 今回は大判カメラの魅力から基礎知識を学んでください。

大判カメラとは?

最近はカメラの機能を知らなくても写真が撮れる、大変便利な時代になりました。しかし「写真を撮る」と一口に言っても、写真を撮る側にはいろいろな目的があります。「写真で作品を創りたい」「大きく引き伸して鑑賞したい」「アオリを使いたい」「他の人と違う写真が撮りたい」など、よりクリエイティブな写真の世界を求めるカメラマンの要望に応えるのが、大判カメラなのです。
大判カメラの特長
・画面が大きい
・蛇腹が動く
・画面サイズが選べる
・交換レンズが豊富
蛇腹は何のため?

大判カメラを見て、まず最初に目につくのが黒い蛇腹でしょう。100年以上も昔から活躍してきたこの蛇腹式のカメラは、100年以上経った今でもそのスタイルはまったく変わっていません。それはこの“蛇腹”が大変重要な役割を担っているからなのです。蛇腹は大判カメラに欠かすことのできない機能です。
自由に動くMOVE
大判カメラはレンズ部とバック部が蛇腹でつながっています。そのためそれぞれを自由に動かすことができ、これが“アオリ”と言われる操作になります。
アオリのテクニック

大判カメラでは「アオリ」操作ができるという大きな魅力があります。では「アオリ」とは何なのでしょう?通常35mm判カメラでは、レンズの光軸がフィルム面上の中心点と垂直に交わるようにレンズ面とフィルム面はセットされています。この状態をニュートラルといいますが、このニュートラルの状態を意図的にくずしてカメラのレンズ部(フロント部)を上下左右斜に移動させたり、回転させる操作をアオリと呼んでいます。
4つの基本操作
4つの基本操作
上下逆像の不思議な世界

大判カメラはレンズによって作られた画像が直接ピントガラス上に投影されるので、フィルムに記録される像と同じものを見ることができます。そのため、上下逆に写りますが100%の視野率でパララックスの補正の必要もありません。ピントガラス上の画像の美しさは想像以上のものです。
上下逆像
大判カメラ用レンズ

大判カメラで撮影する際のレンズの選択は、かなり自由です。カメラの機構を生かすためにいくつかの制約はありますが、それらをクリアすれば、いろいろなタイプのレンズを使用することができます
レンズ
画面サイズの選択

大判カメラは、フィルムホルダーを交換して画面サイズを選択することができます。4×5インチのカメラでも、フィルムホルダーにより6×12cm,6×9cm,6×7cmなどブローニーフィルムを使用した撮影が可能です。
フィルムホルダー
※画面サイズの比較は第1回をご覧ください。 続く
前回写真教室次回