● 株式会社 三井光機製作所 代表取締役 三井 辰郎 インタビュー

代表取締役 三井 辰郎

インタビュー:2013年8月26日13:00~三井光機製作所本社会議室
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三井光機のモットーについて

●「会社のモットーについてお聞かせください」

「自分自身の生き方と平均年齢35歳」これを糧に大きく前進してゆきたい
  会社のモットーは「常に上を向いて」です。この「常に上を向いて」は、私自身が私自身に感じることを言い表しています。私は、のんびりしたところがあって、ざっくばらんというのか、アッケラカンとしているというのか、失敗に拘ったり、過去にとらわれたりしたくないというところから、常に上を向目指して、後ろを振り返らない、それより、より上を向いていくという気持ちを表しています。
  一般に中小企業というのは、特に製造業の企業経営者は自分たちの自己満足的なところに陥りやすく「自分たちのやっていることが正しい」だから、「自分たちを変える必要はない」と思ってしまうところがあります。特に、ものづくりをしている製造業には多いように思います。しかし、それが鋭さや頑固さとなって、いい仕事であると評価されることもあるのですが、反面そのことで取り残されたりすることもあります。そういう感覚は私にはありません。自分の置かれている立場を客観的にみればそういうことが許されていないポジションであることを分かっています。自分の性格をよく考え、一緒にこの会社ともに上を目指していこうと思っています。自分たちの可能性は「無限」であると私は信じています。中小企業だからとか地方に(福島・秋田)工場があるからとかで、能力が制限されているとは思いません。自分たちの価値を、自分たちで最大限高めようと考えていたいので、自分自身の考えることと、会社の目指す方向を考え合わせて会社のモットーとしました。

●「三井光機社員の平均年齢をお聞かせください」

当社の原動力は社員の平均年齢
  全社員の平均年齢は35歳です。私の父が2代目社長で私が3代目になりますが、当初東京に工場があった時には平均年齢は高かったように思います。父が23年前に東京から秋田県に工場を移転しました。それを機に定期的に新卒を採用しました。その結果、現在技術者の中心は32歳という若さになりました。彼らの若い力によって製造の現場が支えられています。

自分たちしかできない技術で世界一の企業を目指す

●「三井光機が掲げる 開発製造プロセス3つの特長 「世界で一つ」「高品質 高精度」「自社完結」についてお聞かせください」。

目標は世界一 自分たちしかできない技術を追求する
  目標は世界一です。「自分たちにしかできないこと」を製造の立場から目指しています。当社で製造している製品が他社と比較して「品質で負けない」とか何か一つ飛びぬけたものを作りたいと心がけています。
当社で製造しているフィルターは他社でも製造可能な製品だと思います、しかし、今回駒村商会のインターナショナル・ビジネス・マッチング(IBM)でご紹介いただき納品したフィルターは、世界で一番のドイツの会社に認めていただけました。このことは我々にとって大きな自信となりました。

研磨・コート・接合 3つの技術を自己完結で一流を目指す
  今回ドイツの一流企業に納めることができたフィルターは、私たちの単一の技術の結果だとは思っていません。私は、自分たちの研磨の技術が世界一だとは思っておりませんし、同様にコートの技術も、接合の技術も世界一だとは思っておりません。しかし、この3つの技術を世界最高峰の水準に高めてゆきたいとは常々思っています。当社はかつて研磨を中心とする会社でした。研磨だけが当社の技術ということであれば、技術革新によって世界では通用しなくなってしまったことでしょう。世界で通用し、一番を目指すには、研磨・コート・接合の3つの技術を一貫して進められる企業とならなくてはならなりません。光学製造企業は独特なところがあって、それぞれの工程に分業化が進んでいます。研磨は研磨専門、コートはコート専門、接合は接合専門というように分かれています。この3つの技術を一貫して行っているのは今のところ大手だけなのです。自社の業務範囲を広げるには、中小製造業であっても3つの業務を分業化しているのでなく、一貫生産できる企業になることで一流になれると確信しました。この分野で企業として存続してゆくためには、一つ一つの技術ではなく3つの技術を一貫して行えなければならないし、一貫して行えることで一流になれると思っています。私は、国内のコーティング技術を持つフィルター製造中小企業には3つの技術を一貫してできるアッセンブリ企業が非常に少ないところに着目し、この分野で一流を目指そうと思っています。小さい会社で一貫生産をするのはなかなか難しいことです。常々社員にも話していますが、「自分たちはそれぞれの工程で決して一流ではない。自己完結できることで一流となることができる」これで我々は一流を目指します。

海外のどのような企業と取引をしたいか

●「今後どのような企業と取引をすすめてゆきたいかお話しください」

重要な課題は、情報発信と情報収集力
  当社は今まで海外の一流企業、大手と直接取引することはあまりありませんでした。自分たちの見ている世界は狭くて部品を納入するだけで、その先どのように完結するかを見ていなかったのではないかと思っています。今回、駒村商会のインターナショナル・ビジネス・マッチングによって海外が求めている技術を紹介してもらい、顧客を理解することで、直接海外と取引が行えるきっかけを作ることができました。自分たちの技術がどのように使われ、納入先の企業でどのように完結するかを見ることができました。「あ~!こうゆう世界があるのだ」と実感することができました。このインターナショナル・ビジネス・マッチングで気がついたことは「実は自分たちが提供できる技術というのはたくさんある、しかし、情報発信ができていない。もしくは、自分たちがお客様のことを勉強していない、お客様が何を求めているのかが分かっていない」ということです。
駒村商会のインターナショナル・ビジネス・マッチングにより、自分たちがいるべきポジションがハッキリしました。当社ではこれからもインターナショナル・ビジネス・マッチングを活用させていただいて自分たちが提供できる技術を世界に紹介してゆきたいと思っています。どのような企業が、どのような技術を必要としているか、情報発信と情報収集力を高めてゆきたいと思います。

駒村商会への要望

●「駒村商会インターナショナル・ビジネス・マッチングへの要望」

存在価値を高めるパートナーシップ
  我々の世界を広げるお手伝いをしてもらいたいと思っています。インターナショナル・ビジネス・マッチングを通して情報発信をし、自分たちの存在価値を一緒に高めていただきたいと思っています。日本の中小製造企業が世界に通用するのだ、そのためには何をしなくてはならないかを共に考えてもらいたいと思っています。世界の一流企業が、三井光機の技術を認めてくれて、直接取引ができるように今後さらに技術力を高めてゆきます。